サイダーは夏の季語
「サイダー」が俳句の季語であると知り、驚きました。
確かにサイダーの消費量をml/月でグラフ化すると気温との相関性が見られるとは思いますが、年間通して市販されているものを季語認定するのはなかなか横暴な気もします。
それならカルピスは？それならぐんぐんグルトは？とどんどん拡大していくこと請け合い。
しかし、これが俳句の面白いところかも知れません。逆にサイダーがOKであれば、かなり季語の自由度に幅が出ます。
「野良犬の 憎しみ癒す ペディグリーチャムミキサー」（季語：ペディグリーチャムミキサー）
「超ひもQを伸ばして 中間でちぎってゐる」（季語：超ひもQ）※自由律俳句
日本語の世界は自由である方が楽しいのかも知れませんね。
音楽でも、歌詞を聞き間違ったまま覚えて、正しい歌詞を知ってがっかりすることも多々ありますから、意外なワードがポンと出てくる面白みを大事にしていこうと思います。
2008UMB １回戦第3試合 智大 vs しろくま
2008UMB １回戦から文字起こししていくプロジェクト（耳コピです）
福岡代表 智大
(福岡県福岡市・21歳)
北海道代表 しろくま
(北海道札幌市・21歳)
(智大)
黒くはなれない 口だけニガー
白くはなれない 智大は？？？（シカー？）
黒光り 歌に愛情を込めて来たが
求めているライムは韻を積むだけじゃねんだ
ソウルを込めて 全部含めて HIPHOP生活の軸
誰よりもここにいる自信がある ユーノーセイ
(しろくま)
だったらクロクマにいま変更してもいいんだぜ
お前には遠慮してやるぜ だからしろくまが先攻取ったら
こいつはぜんぜんドープじゃないぜ
だから相当赤い目抱えてるさせるからハイセンスでやばいメンツ
？？？？？真ん中の？？？？？？？(早口で聞き取れない)
即興性爆音 言葉を吐き出す ？？？？？
(智大)
意味がねえ韻を踏んだって ラップゲームは絶対お前に
ゴミ こみだぜ こめかみ ただぶちこんでくバイブス
お前はどっち向いてんだ 俺とのタイマン
見えてるだけ飾りじゃないのさ
HIPHOPは飾りじゃねえ 中身だぜ
勝負して技を編み出せ
(しろくま)
意味ないだけって言ったって キリないんだって
韻踏みたいだろ 君しだいだって
お前のスタイルをスライスしてスライムみたく俺が言葉吐き出すアニマル
？？？？？？バイブス開拓 大仏ぶつかりだす
鬱な奴 すぐ騒ぐ だからしろくまが感じだす
アニマル吐き出すバイブス
(智大)
yo 鬱な奴 それでもノートに写そう それだけの話
イルなサウンドを親不孝からレペゼン 沸騰しそうな地下の運動
お前じゃできねえ 余裕で阿吽の呼吸 見せてくだけ
超ド級 ヘビー級 お前はＢ級
家に帰って同じ地元民に謝れ
(しろくま)
俺がＢ級ならばお前はＣ級
しろくまはマイク持つ珍獣
だからそう 言葉で分からそう だからソードのように切り裂く
頭の回転がちげえんだ次元が
口喧嘩・マジ喧嘩ですり減った言葉ばかり
ディス？？？？？ヒーロー 俺のほうがやばいだぜ さらに騒ぎ出せ
(智大)
（※本数間違いで２小節ダウン）
騒ぎ出せ お前じゃ触れねぇ
ヒップホップの深み お前はスカシ
顔だけなんだぜ 中身がねぇ
気持ちを込めて俺に何か言って来いよ
観客が相手 それじゃ絶対になれねえ俺とマイメン
何回聞いたって飽きるだけの音源
(しろくま)
（※焦った智大が２小節割り込む）
なんか中国のディズニーランドみたいなパクリ言ってるよ
お前と同じようなスタイルは札幌にごまんといるよ
つまんねえ 砕け散れ チルで？？？？？リリックに？？？？？
ちんぷんかんぷんになりだし静まる空気
(感想)
21歳・地方同士の対決。
智大がかなり上手くてカッコいいですが、緊張からか最終バースでダウンしたのが致命的でした。内容的には智大のほうが良かった印象。
しろくまはあの有名な般若戦でも指摘された通りですね。独創的でかっこいいから好きなんですけどね。
特典映像の地方予選見てたらバイブス全開でかっこよかった。こっち路線でも良かった気が。ミュージシャンとして、ラッパーとして全国に顔を売るためにインパクトも欲しかったのでしょうけど。
確かこの２年後にもUMBで１回戦勝って、インタビューで「初勝利おめでとう」みたいなこと言われてた。それぐらい次戦のvs般若戦の完封負けがイメージ強い。かっこいいのにね。
2008UMB １回戦第2試合 LA-MEN DOGG vs HIDADDY
2008UMB １回戦から文字起こししていくプロジェクト（耳コピです）
岡山代表 LA-MEN DOGG
大阪代表 HIDADDY
(LA-MEN DOGG)
とりあえず一撃必殺 俺がかましにきた
相手はHIDADDY 誰が思っても
こいつと当たるカード くじ運悪いと
思う奴はたくさんいるよな
だけども俺はそれを見逃さない
ラッキーカードだぜ こいつを倒して
大阪のプロップスをゲットするぜ
(HIDADDY)
ゲットできない そんなラッピングじゃ
そんな俺がラッキーカード でももちろん
お前はバイリンガルでもないけど汚いバイキンみたいだ
Ei Yo もちろんバトルは運の尽きや
お前のライムはうんこ付きや
そんなしょぼい韻で勝つ気か
とっとと岡山に帰りな
(LA-MEN DOGG)
うんこ付きか お墨付きさ
俺のラップは ？？？？揺らす
頭のつま先 ケツから全部
韻とかフロウとかどうでもいいな
俺のラップは非合法ブロウ
どこまで行っても向上してく
煙とともに 延長？？？
テンション上げる 岡山だから
(HIDADDY)
バカと煙は高いとこ上がりな
だけどもちろんお前はリタイヤしときな
俺は聞かせる確かなフロウ
だからプロのライムを披露
俺がライムすると客は財布のひも
ゆるんじゃうよもち 俺の方だ
ラーメンドッグ ラーメンドッグ
お前の相手はいちいちもう面倒
(LA-MEN DOGG)
こいつは知ってるHIDA 今夜はなんだ
プレッシャーに血を混ぜそうじゃねえの
確かにこんな大勢応援
だけどお前は今日 負ける運命
わかる 俺だぜ ラーメンドッグ
いつもにも増してく フロウが増す
今日こいつに引導 みんな騒いでよ
最後のバトルになるからさ
(HIDADDY)
騒いどきな 俺限界超える
限界超える 絶対に限界超える
限界超えるから でっかい声
もちろん俺のほうにくれ でっかい声
イェー もちろんお前のCD 出たって聞くのはオカマだけや
とっとと帰りな岡山県は すぐそこ高速乗ってバイバイビー
(LA-MEN DOGG)
高速道路なら俺のほうが
優先方向進んだみたい
ちょうどドープに俺のこと みんなが知り始めていたところ
イェー かます俺なりの ヒップホップスタイルは831
？？？ 俺らの町から
こいつに引導渡してハイウェイ
(HIDADDY)
YO YO スタイル831
はっきり言うてもださい
YO YO 何がポンコツだ
ラーメンだったらとんこつか AHA
イェー お前にゃ絶対解けない方程式がある
だから解けない方程式
（感想）
HIDADDYが調子悪い、後半にいくにつれてどんどんグダっていきます。
３バース目と４バース目は当時悪い意味で話題になりましたね。
大阪開催の大阪代表ということもあって判定はHIDADDYの圧勝でしたが、現代のお客さんなら競るでしょう。ラーメンドッグもたいがい調子悪かったので。
（特典映像のラーメンドッグ地方予選見てたら、けっこう上手かったのでもったいないなぁと思いました）
でもこの判定のおかげで、3回戦の般若vsHIDADDYの名勝負が生まれるのですから
分からないものですね。
2008UMB １回戦第1試合 GOTIT vs Jafem
2008UMB １回戦から文字起こししていくプロジェクト（耳コピです）
水戸代表 GOTIT
沖縄代表 Jafem
ビートは蜂と蝶。
(GOTIT)
蜂のように刺す お前の事を
沖縄レペゼン調子はどうよ
俺は水戸から いや日立から
この場所に来たぜ いま仕方なく
お前にラップをかまそう
嚙ませ犬にはならず今日声を枯らす
YO ナンバハッチ 調子はどうだ
俺のラップはどうだ
(Jafem)
こんなショボいこと言いに
いちいちナンバハッチに来たのかね
俺なら沖縄県 レペゼンしながら
植民地背負っているぜ背中に
俺はこの場所でただ 難波でぶちかましてばんみかすだけだ
こんなマイクロフォン１本 お前なんて相手にならんぜ
(GOTIT)
何がレペゼン植民地 俺はゴッチの後を継いでんだよ
俺のプレッシャーが分かるか
お前じゃぜんぜんわかんねえだろ
しょせん沖縄 瞳を閉じたら
俺に勝つことは絶対ムリ
タイムリーなんて打たねえマジでホームラン
ここはホームじゃねえナンバハッチ
勝つのはやっぱガッティ
(Jafem)
しょせん沖縄とかぬかしたな お前のそのクソなマヌケ面
俺が叩きのめすか マイク
言葉どんぐらい伝える
俺の地元 なんとかなんもしょせん知らないくせに
口からじゅう 語るな
この世の中全てに意味がある
だから俺はいまここにいるんだよ
(GOTIT)
お前だって俺のこと何も分からないだろレペゼン日立アジト
ここらへんに今年の借りを返しに来ました
１回目２回目は出ずに ３回目やっとこ獲れた優勝
仲間との友情 この場で起こすイリュージョン
お前に与える致命傷
(Jafem)
イリュージョンとか横文字使っても
何もわからんぜバカだから だけど気にせん
そんな言葉 そんな奴のスタイルもいろいろあるさ
俺は俺なり このままおめかししてここに来るか
それより 俺なら 当たり前のように
この世に俺が語りたいことを言うのみ
(GOTIT)
当たり前を語るより 見た目怖いのにしてる当たり負け
俺のラップは飾りじゃねえ ここで見せてく形だぜ
調子どうだ沖縄 これは１回戦から決勝戦だ
そんぐらい遠慮せずに行くぜ レペゼン日立MCガッティ
(Jafem)
韻踏めばやっぱり沸くの そういうMC ワックて言うの
だけど俺はYOU KNOW ME
とか言うか沖縄の方言でいうならワカイミー
俺はまだ意志曲げずに 攻め続けるだけだぜ
マイク離さん とことんラジカセ持って即興やってたあの時と変わらん
【感想】
要所要所で韻を落とすガッティが、UMB初期の客にはけっこう分かりやすかったので勝ちに繫がった気がします。
ガッティは聞き取りやすいうえにバイブスもあって、後に準優勝する片鱗が見えますね。
Jafemはとにかく声とリズムの乗り方がかっこいい。
リズムと内容重視で、たぶんあえて前半は韻にはこだわってなかった感じですが
ガッティの韻でけっこう客が上がってたので後半は韻を落とす戦略に切り替えてました。
※2021年情報ですが、Jafemは現在「誠」を名乗って活動しているようです。Youtubeに楽曲があるのでぜひ。
